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| 2002.09.30 | リクライニングの角度 |
電車やバスなどのリクライニングシートは，どこまで傾けるかが問題である．自分が最大に満足するまで傾けると，後ろの人は心地悪くなる．となると，自分の満足をできるだけ大きくしつつ後ろの人の心地も悪くしないような最適な角度設定が必要になる．僕は，最大角度の半分までを目安にしている．逆に言えば，僕の感覚からすると，大概のリクライニングシートは最大傾き角が大きすぎる． 先日の夜行バスで，僕は不運だった．まだ日付が変わらないうちに全面が遮光カーテンで閉ざされ，明かりが落とされて暗室状態になり，夜景を楽しむことも許されなくなることは，夜行バスのルールとなっているから不本意ながらもやむを得ないが，まだ9時を過ぎたばかりで一般道を走っているうちから，(夜行バスゆえに特にリクライニング角が大きくできる)座席を最大限に傾けるおばさまが，自分の前の座席にいたからである．夜行バスを利用して不運な目にあったことのある人なら同情してくれると思うが，その人の顔は僕の胸の近くにあり，そのまま会話することも可能なくらいである(やや誇張あり!?)．こうなると僕の脚はほとんど動かせなくなり，シート背のポケットの物を出し入れすることも非常に困難になる． このように僕にとって不満の大きな状況でも，前の人にとっては与えられた権利なのだから，何も文句を言うことはできない．だから不運としか言いようがないのだ．しかしながら，あらかじめ，「シートを倒す際には後ろの人に声をおかけ下さい」とアナウンスされていたにもかかわらず，目での合図さえないことには不満だった．マナーを守らないのは若者ばかりではない例のひとつである． ところで，サービスの面で僕が高く評価している小田急線の鉄道では，この点でもよく配慮されている．特急ロマンスカーのシートは，最大に傾けても新幹線やJR特急の半分弱しか傾かないようにできている．これは傾ける側にとってはやや不満かもしれないが，後ろの人を含めた全体の満足を考えると，とてもバランスがいいと思う． |
| 2002.09.21 | 一流の気配り | 東京でも一流で名の通っているホテルが鳥取にもある．そのサービス精神に感心した． 東京から10時間の夜行バスの旅を終え，知人のサイモンとともに鳥取駅前に降りた．密室（暗室）から解放された爽快感と，久しぶりに早起き（？）したすがすがしさ，そして旅費が節約できたゆえの太っ腹で，ちょっと贅沢してホテルでの朝食を思いついた． フロントで尋ねたら，朝食バイキングをしているとのこと．それではと，どのようなものか様子を見ようと，レストランに向けて歩き出した僕たちは，ホテルマンに呼び止められた．ホテルマンは言いにくそうに，料金は1,800円となっておりますが…．バックパックを背にした僕たちの懐には厳しい料金であることを丁重に教えてくれた．気配りに感謝しつつ引き返した僕たちに，ホテルマンはつづけた．お隣のホテルでしたら550円で朝食のバイキングをしておりますが…． 1,000円支払っても惜しくないほど充実した550円の朝食に満足しつつ，一流ホテルの一流の気配りに改めて感動した僕たちだった． |
| 2002.09.13 | 気分の問題？ | 僕が巨人ファンではなくてヤクルトファンであるのと類似の理由で，電話はNTTではない業者とマイラインプラス契約をしている．しかし，未だに毎月NTTから請求書が届く[*]ので，すっきりしない．当然マイライン契約をしている会社からも請求書が届くから，毎月の請求書は2通になる．総額としては変わりはないのだが，2通来るということと，自分としては契約を破棄したつもりのNTTから請求が来るという理由で，なんだか損しているような気分になる．僕がマイライン契約している業者がNTTの請求を代行して，一括して請求してくれれば，すっきりするのだが．
[*] NTTとマイライン契約をしていてこの事情を知らないひとのために説明しておくと，毎月千数百円の回線使用料（基本料）と，携帯電話への通話料は，マイライン契約によらずにNTTから請求される． |
| 2002.09.11 | 夏の終わり | さすがに今年の夏の暑さは異常だったようで，夏の盛りには，クーラーのない僕の職場の引き出しに入れていたチョコレートがどろどろに融けた．きょうは少し暑さが戻ってきたが，それでも引き出しの中のチョコレートはしっかり固まったままである．夏の終わりを実感している． |
| 2002.09.05 | ロマンスカー |
ロマンスと聞いて，「あなたお〜ねが〜いよ〜♪」というフレーズが思い浮かぶのは30代以上となってしまった昨今，駅などの案内表示には日本語と英語だけではなくて，韓国語や中国語も加わってきている．スイスで聞いた列車のアナウンスは，大きな駅に近づくと，フランス語，英語，ドイツ語，イタリア語，…と，複数の言語で次々と流れていたのを思い出す．小さな駅では駅名を言うだけなので言語は問題にならないが，大きな駅になると乗り換えの案内などが必要になるからである．この点，日本の場合，言語が日本語だけ，あるいは日本語と英語だけだったりするが，基本的には同じである．違うのは，各駅停車などに乗った場合，終着駅でもないのに，大きな駅に着くと「長らくのご乗車お疲れ様でした…」が入ることである．隣の駅で乗ったばかりですぐ降りるひともいるし，まだ降りないひともいるのだから，変だ．大概の乗客は，そのナンセンスを分かった上で聞き流しているのであろうが…． さて，本題である．先日，小田急線のホームで特急ロマンスカーの案内板を見たら，英語はRomance Car，韓国語はロマンスカーの音のハングル表現，そして中国語は“浪漫”特快（引用符もそのまま）だった．中国語表現では，日本語の意味からちょっとずれてしまっているが，うまい「意訳」になっている．参考までに，手元の英漢辞典を引いてみると，romanceには冒険故事，愛情故事などと書かれていて，浪漫の字は見あたらず，romanticに浪漫的，空想的などと書かれている． |
| 2002.09.03 | ふろしき (2) |
「ノオト，2002.07.02，ふろしき」の熱が冷めず，僕の欲しい物リストとして時折話題にしていたら，プチ・プレゼントとして手に入れることができた．絵柄は，僕が漠然と思い描いていた現代的なものではなくて，まったくの古典的な範疇に入るが，品があって気に入っている． 基本を知るのと知らないのとでは大違いであることを，今回，再認識した．それは，結び方の基本をまったく知らずに少しだけ試行錯誤していた昔にはまったく考えつかなかった，我ながら“すばらしい”結び方を考案できたからである（既に知られている結び方の再発見かもしれないが，自分で思いついたという喜びは残る）．これが単なる自己満足ではない証拠に，近所の奥さんにもいいと言われた上に，ふろしきを単に結んだものだとは思わずに，ふろしきを素材に縫い合わせて売られている物だと思ったそうだ． というわけで，最近，僕のふろしきが人の目に触れ始めているので，このすばらしい結び方が世間に広まる時は遠くないかもしれない．それまで待てないひとのために，ホーム頁で公開することも検討しているが，決して込み入った方法ではなく，とても簡単なやり方なので，期待しすぎてがっかりしないように願いたい． |
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