ノオト（1999年8月）

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1999.08.30 がむしゃら昨日は陸上，F1，野球，ボクシング，ゴルフ，などスポーツのテレビ中継が過去に例を見ないほど集中していた．
世界陸上中継では，昼に男子マラソン，夜には女子マラソンと，豪華メニューであった．しかも，一昨日の時点で日本のメダルは0であって，メダルの可能性が大と期待もかかっていたので，見る者も，解説者もアナウンサーもかなり力が入っていたと思う．

結果は，男子が銅，女子が銀と，見事メダルを獲得してめでたいのだが，どうもすっきりしない．それは，メダルを取った2人とも，選手自身だけがすっきりしているように思えてならないからだ．

男女とも最後の1，2キロで抜かされたり離されたりして金を取れなかったのだが，見たところ，がむしゃらに金を狙うという気持ちが伝わってこないのだ．金ならば，さっぱりしてひょうひょうとしているのも悪くないが，銀や銅でそうこられると，もやもやするばかりだ．

男女とも，金メダルを取った選手の表情からは「がむしゃら」さが強く伝わってきた．

銀を取った日本の女子選手のゴールの瞬間の印象が悪い．ほんの10メートルほど先に必死の形相でゴールした金メダル選手の直後にゴールするのだから，限界まで頑張ったが負けてしまったという表情を期待していたのだが，ゴールの瞬間両手をあげてすがすがしい表情をし，その後も特に消耗した様子を見せずに立ったまま観客の声援に応えていた．

人それぞれ疲れの感じ方も違うし，その現れ方も違うのは分かる．僕も，クーラーの効いた涼しい部屋から暑い戸外に出たとき^*，主観的には10分間ほどはそれまでの快適さが維持されるので，「あっついねぇ～」と同意を求められても，「えっ？そお？」となってしまい，相手をがっかりさせている．

しかし，僕と違って選手は日本の代表として出場しているのだから，もう少し考えて欲しい．（僕だって，近年では，まだ自分には暑さが感じられなくとも，その時点での体感から10分後の主観を推定して「そうだね～」と言っているのだ！？　そして事実10分後にはその通りに感じてくるのだ！？）

* 冬に暖房の効いた暖かい部屋から寒い戸外に出るときも同様．

1999.08.25 ファン？宇多田ヒカル，Monica（アメリカ人10代に1番人気という19才歌手），そしてTLC（3人グループの歌手）が出演するチャリティーコンサートが，昨日，武道館で行なわれたようだ．チケットはすべて飲料メーカーのプレゼントだそうで，当選倍率は300倍弱だったそうだ．

8月23日のスポーツ新聞によれば，チケットが金券ショップに持ち込まれていて，売値が20万円にも達しているという．記事の中で「ファンが（金券ショップに）チケットを持ち込んでいる」という表現があった．

ファンだったら持ち込まないだろう！

ファンだからこそ飲料を買いまくり，何百枚も応募し，10枚も当選し手に余った，という可能性も0ではないだろうが…．

1999.08.04 限界公衆トイレの個室の水洗レバーにはさまざまな高さがある．いくら「レバーは手で押してください」と書いてあっても，誰もが足で踏んでいるとしか思えない低い位置にあるレバーを手で押す気にはなれない．逆に胸ほどの高さにレバーがあると手で押す以外にない．
しかし，さまざまな領域に強者はいるものだ．その胸の高さのレバーを足で踏んでいる青年の挑戦意欲には感服した．

1999.08.01 数えるテレビを見ていたら「5秒間続けられたらOK」という基準である挑戦をしていた．ここでいう「5秒間」というのは「5数える間」という程度の意味である．僕が昔から自分の感覚に合わないと思っていることが出てきたので紹介しようと思う．
それは「よーい，はじめ！い～ち……に～い……さ～ん……し～い……ご！はいおしまい！」というように，5まで数えていながら実は4秒しか経っていない数え方である^*．

まあ，歴史的に見ても，1以上の数が発見されてからゼロ（零）が発見されるまでには数千年（？）もの隔たりがあるのだからしょうがないと言えばそれまでである．

そもそも21世紀が2001年から始まるというのも，紀元1世紀が0年から始まらなかったのがいけないのであるし，更に言えば，紀元0世紀から始めなかったから20世紀が2000年に始まらないのである！

ところで日本の「数え年」は上に書いたような「数え方」から来ているのだろうか？

* うちの子が10くらいまで数えられるようになった頃，風呂で「せーの！ぜ～ろ…い～ち…にーい…」と教えたら，子供ならではの純粋さでそれを覚えそうになったのにちょっと焦って「せーの！い～ち…に～い…」と訂正したことがある．いくら“正しい”ことではあっても，保育園で仲間はずれになってはかわいそうだからだ．小学生になったら再教育しようと思う！？

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1999.08.30	がむしゃら	昨日は陸上，F1，野球，ボクシング，ゴルフ，などスポーツのテレビ中継が過去に例を見ないほど集中していた．世界陸上中継では，昼に男子マラソン，夜には女子マラソンと，豪華メニューであった．しかも，一昨日の時点で日本のメダルは0であって，メダルの可能性が大と期待もかかっていたので，見る者も，解説者もアナウンサーもかなり力が入っていたと思う．結果は，男子が銅，女子が銀と，見事メダルを獲得してめでたいのだが，どうもすっきりしない．それは，メダルを取った2人とも，選手自身だけがすっきりしているように思えてならないからだ．男女とも最後の1，2キロで抜かされたり離されたりして金を取れなかったのだが，見たところ，がむしゃらに金を狙うという気持ちが伝わってこないのだ．金ならば，さっぱりしてひょうひょうとしているのも悪くないが，銀や銅でそうこられると，もやもやするばかりだ．男女とも，金メダルを取った選手の表情からは「がむしゃら」さが強く伝わってきた．銀を取った日本の女子選手のゴールの瞬間の印象が悪い．ほんの10メートルほど先に必死の形相でゴールした金メダル選手の直後にゴールするのだから，限界まで頑張ったが負けてしまったという表情を期待していたのだが，ゴールの瞬間両手をあげてすがすがしい表情をし，その後も特に消耗した様子を見せずに立ったまま観客の声援に応えていた．人それぞれ疲れの感じ方も違うし，その現れ方も違うのは分かる．僕も，クーラーの効いた涼しい部屋から暑い戸外に出たとき^，主観的には10分間ほどはそれまでの快適さが維持されるので，「あっついねぇ～」と同意を求められても，「えっ？そお？」となってしまい，相手をがっかりさせている．しかし，僕と違って選手は日本の代表として出場しているのだから，もう少し考えて欲しい．（僕だって，近年では，まだ自分には暑さが感じられなくとも，その時点での体感から10分後の主観を推定して「そうだね～」と言っているのだ！？　そして事実10分後にはその通りに感じてくるのだ！？）冬に暖房の効いた暖かい部屋から寒い戸外に出るときも同様．
1999.08.25	ファン？	宇多田ヒカル，Monica（アメリカ人10代に1番人気という19才歌手），そしてTLC（3人グループの歌手）が出演するチャリティーコンサートが，昨日，武道館で行なわれたようだ．チケットはすべて飲料メーカーのプレゼントだそうで，当選倍率は300倍弱だったそうだ． 8月23日のスポーツ新聞によれば，チケットが金券ショップに持ち込まれていて，売値が20万円にも達しているという．記事の中で「ファンが（金券ショップに）チケットを持ち込んでいる」という表現があった．ファンだったら持ち込まないだろう！ファンだからこそ飲料を買いまくり，何百枚も応募し，10枚も当選し手に余った，という可能性も0ではないだろうが…．
1999.08.04	限界	公衆トイレの個室の水洗レバーにはさまざまな高さがある．いくら「レバーは手で押してください」と書いてあっても，誰もが足で踏んでいるとしか思えない低い位置にあるレバーを手で押す気にはなれない．逆に胸ほどの高さにレバーがあると手で押す以外にない．しかし，さまざまな領域に強者はいるものだ．その胸の高さのレバーを足で踏んでいる青年の挑戦意欲には感服した．
1999.08.01	数える	テレビを見ていたら「5秒間続けられたらOK」という基準である挑戦をしていた．ここでいう「5秒間」というのは「5数える間」という程度の意味である．僕が昔から自分の感覚に合わないと思っていることが出てきたので紹介しようと思う．それは「よーい，はじめ！い～ち……に～い……さ～ん……し～い……ご！はいおしまい！」というように，5まで数えていながら実は4秒しか経っていない数え方である^．まあ，歴史的に見ても，1以上の数が発見されてからゼロ（零）が発見されるまでには数千年（？）もの隔たりがあるのだからしょうがないと言えばそれまでである．そもそも21世紀が2001年から始まるというのも，紀元1世紀が0年から始まらなかったのがいけないのであるし，更に言えば，紀元0世紀から始めなかったから20世紀が2000年に始まらないのである！ところで日本の「数え年」は上に書いたような「数え方」から来ているのだろうか？うちの子が10くらいまで数えられるようになった頃，風呂で「せーの！ぜ～ろ…い～ち…にーい…」と教えたら，子供ならではの純粋さでそれを覚えそうになったのにちょっと焦って「せーの！い～ち…に～い…」と訂正したことがある．いくら“正しい”ことではあっても，保育園で仲間はずれになってはかわいそうだからだ．小学生になったら再教育しようと思う！？